三菱一号美術館
東京、丸の内の三菱一号美術館で開催中のボストン美術館ミレー展を観てきた。この美術館は明治27年にジョサイヤ・コンドルが設計したもの。昭和43年になって老朽化のために一度解体され、40年の歳月を経て再現しされた。コンドルに師事した辰野金吾は東京駅の設計者として有名。私たち修復家の目から見れば、それがオリジナルでない限り『新しいもの』としてみてしまうのだけれど、近年の丸之内周辺の再開発は、歴史と文化を再認識する機会も与えてくれるのかもしれない。
実はこの美術館、会館当初からずっと関心を持っていたのだけれど、今回が初めての訪問。館内は思ったよりも展示室が多く、ミレーとバルビゾン派の作品をゆっくりと堪能してきた。
19世紀、イギリスのクイーンアン様式の建物は東京駅舎とも共鳴している様に思う。
平日だというのに、朝からたくさんの人でにぎわっているのには少々驚いた、、、。
ボストン美術館ミレー展は2014年10月17日から2015年1月12日まで
◎三菱一号美術館サイト:http://mimt.jp
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