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2013年11月26日 (火)

橋を架け穴を塞ぐ

一枚物の紙資料は、劣化が進むと周囲の先端に亀裂が生じやすくなり、いったん傷が生じると、わずかな力を加えるだけで容易に傷が広がってしまう。亀裂や破損がが生じたら、症状が軽微なうちに処理をするのが理想的。傷が生じた箇所には、極薄い和紙を使って傷をまたぐ様に繊維の橋を架ける。古い綴じ穴も放っておくと大きな裂傷へと広がる可能性があるから必要に応じて塞ぐ。

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◎数百枚ある原稿用紙を修理している。亀裂した部分には帯状の薄い和紙、古い綴じ穴を塞ぐためには丸く切り抜いた和紙をたくさん用意して対応する。

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