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2013年11月

2013年11月26日 (火)

橋を架け穴を塞ぐ

一枚物の紙資料は、劣化が進むと周囲の先端に亀裂が生じやすくなり、いったん傷が生じると、わずかな力を加えるだけで容易に傷が広がってしまう。亀裂や破損がが生じたら、症状が軽微なうちに処理をするのが理想的。傷が生じた箇所には、極薄い和紙を使って傷をまたぐ様に繊維の橋を架ける。古い綴じ穴も放っておくと大きな裂傷へと広がる可能性があるから必要に応じて塞ぐ。

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◎数百枚ある原稿用紙を修理している。亀裂した部分には帯状の薄い和紙、古い綴じ穴を塞ぐためには丸く切り抜いた和紙をたくさん用意して対応する。

2013年11月15日 (金)

画用紙の名前

版画や水彩画、デッサンなどに利用される画用紙には、用紙の隅に製産会社の名前やロゴマークの"透かし"が入っているものがある。この透かしはメーカーによって入る位置がだいたい決まっているので、小さく裁断した後でも、透かしが見つかればその用紙のもとの大きさや裁断位置がおよそわかる。

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◎フランス製MBMの透かし。
この画用紙は木炭を使用したデッサン用につくられた画用紙で、
表面がざらざらしており、木炭が付着しやすくなっている。
 

2013年11月 6日 (水)

次の仕事

今月からスタートした資料の保存修復処置。小ぶりの原稿用紙にインクで文字を記したものおよそ300枚。所々に付箋や原稿用紙の切れ端に文字を記したものが添付され、全て脱酸処理、裏打ちされているが、脱酸剤の調合に問題があったか、用紙の表裏が粉が吹いた様になっており、裏打ち紙が収縮、硬化して用紙全体がカールしている。今週いっぱいで写真撮影と調査をおこなって来週から実作業に入る予定。


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