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2013年3月14日 (木)

大きな掛軸

昨年末より手がけている大きな絵画作品は、先週末に修復と表装を終えて、今週からいよいよ仕上げの作業に入った。絵画を掛軸にする場合、巻き芯となる棒を掛軸の下部に装着する。通常は直径がおよそ25〜30ミリ程度の杉材を使うが、この掛軸はとても大きなため、直径が70ミリ程度の紙の筒と特別につくった軸先(【じくさき】。べつに軸首【じくしゅ】ともよぶ。軸棒の先に付けて巻き上げるときの取手とする部分)を取り付ける。軸棒となる紙筒は中性の紙でできた安全なもので、木材に比べてとても軽く、反りも少ない。

Img_1476 Img_1480 Img_1481 手前の小さなものが普通の軸先。

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