ミクロの決死圏
遠い未来、物質の縮小技術が開発される。折しもその技術開発に関わる重要人が倒れ、彼を救うべく、縮小化された特殊潜航艇に乗った医療チームが注射器から患者の体内に潜行、出血を起こした脳の治療に向かう、、、。ずいぶん前に観た『ミクロの決死圏』というSF映画。みなさんはご存知だろうか。
近年、文化財の修復現場では、損傷した箇所に限定したミニマムな処置が求められている。作品が大きかろうが小さかろうが、取り除く損傷患部、処置に加える材料を必要かつ最小限にとどめようと思えば、拡大鏡や顕微鏡を使っての作業も多くなる。長い時間の作業となれば、目も疲れるし、肩も凝る。そんなときに思い出すのが『ミクロの決死圏』。あんな風に小さくなれればな〜。
『ミクロの決死圏』 原題 "Fantastic Voyage"
公開:1966年
制作:アメリカ 20世紀フォックス社
監督:リチャード・フライシャー
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