地震のあと
大きな地震だった。幸い、家族も怪我一つなく、工房に被害は無かったし、預かっていた作品や資料も、修復が完了してちょうど返却をはじめた時期だったのでほっとした。私の住んでいる町の辺りも、ちょっと離れると死者が出るほどの被害が出て、TVニュースにもなったせいか、地方の友人や同業の仲間達からたくさんの連絡をいただいたことは、とてもうれしく、ありがたいと思った。
ここでは地震直後は夜中過ぎまで停電がつづき、夕方から実家の庭に家族が集まり、炭をおこしての夕飯作り。昔はよく友人を集めてバーベキューなどして、炭の扱いも慣れたものだったが、久々の作業は難儀した。それより何より、暗いのに参った。電気がこないと本当に辺り一面に真っ暗になる。明かりのあることのありがたさを痛感させられた。
被災地では家族や友人を失った深い悲しみの中で、未だに電気もガスも水道も止まっているところがある。搬送路を断たれて物資が運べず、食べ物も乏しい地域があり、追い討ちをかけるように寒さも厳しいようだ。
私の周りには多くの友人と家族が元気で生きている。いまだ交通機関も順調には動いていないし、今日も今朝ほどから停電。日々の家事や仕事を進めることも一苦労だが、被災地のことを思えば、なんと快適なことかと思うことができるだろう。
近隣の商店では、連日のように朝早くから長蛇の列が続き、いくつものカゴに山盛りの商品を買い求める客が目につく。日々同じように、どのチャンネルも、まるで私たちの不安をいたずらにあおるようにさえ感じた報道のあり方にも、きっと問題があったのではないかと思うし、突然の惨事に大きなショックを受けた人も少なくはないのだろうけど、被災地をサポートさえできる立場にある私たちは、落ち着いて、よく考えて行動をしたいと思う。
今日も明日も午前と夜に停電の予定。
信号機もみんな止まる。
皆さん気をつけてください。
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中塚さん
ご無沙汰しています、大変なことが起きましたねこちらでも気持ちの悪いような大きな揺れがしばらく続きラジオから東北地方で大きな地震と津波が起こったと言うのを聞きテレビを見ると想像も出来ない様な事が、18日の午後は仕事になりませんでした、仙台や南相馬の友人がどう成って居るのか連絡もつかずメールをしても返信もない状態で阪神大震災を思い出しました、幸い仙台も南相馬の友人も被害は大した事もなく良かったのですが南相馬の友人20〜30キロの中で缶詰状態の様です、東電管内は輪番停電だそうですが昔の様な生活ではないので大変ですね暫くは続く様で不便な生活を強いられ様ですが仕方がないのですかね。
まあーぼちぼちやりまひょか
投稿: 台雅堂 | 2011年3月21日 (月) 16時00分